パチンコ液晶テレビの製作
- きっかけ
広島の松本無線パーツで4インチRGB液晶モニターが2000円程度と安かったので衝動買いしてしまいました。最初はビデオモニターとして使うつもりでしたが秋月電子通商のV7021ビデオ信号RGBコンバーターキットが必要という事で、秋月のホームページをチェックしてみるとＴＶチューナーが700円と安かったので液晶テレビとして作ることにしました。
パチンコ液晶テレビ
上部左よりアンテナ入力、ビデオ・オーディオ入力、ＬＥＤチャンネル表示、ＡＣアダプター入力、ビデオ・テレビ切り替えスイッチ、前面はチューナー電源スイッチ、電源スイッチ、ﾁｭｰﾆﾝｸﾞﾀﾞｲﾔﾙ、ﾎﾞﾘｭｰﾑ、ｽﾋﾟｰｶｰが付いています。
- 回路
RGB液晶モニターとV7021ビデオ信号RGBコンバーターキット（2700円）でビデオモニターとして画像と音声（500ｍＷ）の再生が可能です。
ＴＶチューナーユニットのみでは選局用ＶＲでDC30Vの電圧チューニングとなり、DC12VだとＶＨＦまで選局可能という仕様です。私の場合電圧チューニングではチューナーを動作させることができませんでした。10KΩのVRと3段のバンド切り替えスイッチが別に必要になるので、ＴＶ３ ＴＶチューナーデジタルチューニングキットを使用するのをお勧めします。
最終的にＴＶチューナー部分はＴＶ３ ＴＶチューナーデジタルチューニングキット（１５００円）とﾁｭｰﾆﾝｸﾞ電圧DC30V用のDC-DCコンバーターキット（３００円）を新たに購入して完成させました。
- 工作
ケースは汎用アルミケース２４ｘ１５ｘ７ｃｍを使用し、電源はＡＣアダプターDC12Vを使用する事にしました。
V7021ビデオ信号RGBコンバーターキットは液晶モニターのパチンコ用ロム基板を取り外した部分に内蔵しました。
ＴＶ３ ＴＶチューナーデジタルチューニングキットは基板にLED表示が直付けなのでケース上部に透明アクリル板を付けて見える位置に取り付けました。５Ｖの３端子レギュレーターは付いているが基板に取り付けスペースは無いのでチューナー用の９Ｖレギュレーターと一緒に電源基板を作りました。
ＴＶチューナーユニットには出力にTR1石の75Ωバッファアンプが必要です。部品は付いていないので別に購入して作ります。私はチューナーの出力端子に小さくカットしたユニバーサル基板を付けてバッファアンプを組み込みました。
DC-DCコンバーターキットはケースの裏板に取り付けています。
液晶テレビ内部
- 製作しての感想
この液晶テレビの製作は内部写真でもわかるように配線作業が結構多く、各基板やチューナーを小さなケースに収めるのに苦労しました。
ＴＶ３ ＴＶチューナーデジタルチューニングキットはＴＶチャンネル1〜62がLEDで表示され、ﾛｰﾀﾘｰｴﾝｺｰﾀﾞｰをくるくる回すだけで選局でき使いやすいです。パチンコ液晶は明暗の階調表現が悪く、画像が白く飛んだり黒くつぶれやすいです。ＴＦＴ液晶なので動きが遅れることはありません。
失敗がなければ1万円程度で作れると思いますが、市販の液晶テレビも1万円程度で購入可能なので安いとはいえないけど、秋月のキットのおかげでテレビが手軽に作れるのはありがたいです。秋月のキットは広島の松本無線パーツでも売っています。ただし秋月の通販より価格は高いです。
キャンプや屋外でも使いたいと思っていましたが、室内アンテナでは感度不足で全然映りません。いずれブースター付きの専用アンテナを作ってみようと思っています。