NF-CRタイププリアンプの改造
<改造のきっかけ>2024/02/03
アンプ外観
このプリアンプは1978年頃製作したもので2024年現在45年以上経過していることになります。
1988年に安井式コントロールアンプを作成した後はCD時代になっておりレコードを聴かなくなったので長く保管状態でした。
2021年にレコードプレイヤーを復活してグレースのMMカートリッジを使用していたのですが針飛びがひどいので、以前使用していて針が折れたDENONのDL−103を針交換で新調することにしました。
以前はMC昇圧トランスを使用していたのですがヤフオクで売却したので、プリアンプをMCカートリッジ対応にゲインアップ改造をすることにしました。
現状の接続はNF-CRタイププリアンプ出力をV-FETフラットアンプに接続しているのでNF-CRタイププリアンプのフラットアンプをゲインアップすればボリュームコントロールでMCカートリッジでもMMカートリッジでも丁度良い音量に出来そうです。
<NF-CRタイププリアンプの改造>
このプリアンプはイコライザーアンプとフラットアンプを1枚の基盤にして電源ラインはパワーブスを使っています。シールド線にモガミ2497を全面的に使ったので配線は結構大変でした。
このアンプではプリント基板から作成したのですが、大変だったので以後の製作はユニバーサル基板に変えました。
改造はイコライザーアンプのMM入力抵抗47KΩに1KΩを並列に接続してMC入力対応にする。
フラットアンプのNFB抵抗のアース側3.3KΩに1KΩを並列に接続して、フラットアンプのゲインを約10倍から40倍に上げることの2点です。
抵抗は手持ちの理研抵抗を使用しました。
DL−103の負荷抵抗は100Ω以上ですが、DL−103の測定表が1KΩでの測定になっていたので1KΩに決定しました。
フラットアンプの回路
45年以上前の製作なので回路図は無くなっており、記憶とプリント基板を確認して回路図を作成しました。
イコライザーアンプはフラットアンプと同じ差動2段増幅回路になっておりNFBで低域補正、CRフィルターで高域補正してFETバッファーで受けて出力になっています。
NFB抵抗の取付け
フラットアンプのNFB抵抗1KΩはプリント基板がシールド線のモガミ2497の下になっており、取り外すのは難しいので隙間から3.3KΩにハンダ付けしました。
ゲインアップで出力のドリフトを心配しましたが数ミリボルトで調整出来ました。
MCカートリッジの負荷抵抗1KΩは負荷抵抗の変更やMMカートリッジに変更可能にできるように青いネジ止式の端子で取り外し可能にしました。
ネジ止式の端子はシャーシに両面テープで固定しました。
レコードプレイヤーとアンプ
レコードプレイヤーDP−40Fは置場が無いのでスピーカーの前に置いています。
この位置ではレコードプレイヤーのコードがコントロールアンプに届かないのでNF-CRタイププリアンプで受けてコントロールアンプに送る接続です。
DL−103とDP−40F
通販でDENONのDL−103を針交換で購入しました。
新しいカートリッジのせいか針飛びはなくなって音質も良いようです。
ボリュームコントロール3時位置ぐらいで丁度良い音量になりました。