電子キットの製作
パソコンのパーツや電子部品を買いに広島の松本無線パーツやデオデオパーツ館に行くと、エレキットや秋月のキットも気になってときどき買っています。
<秋月電子 −Δ制御 超急速充電器>2005/01/13
ラジコンを始めたので、ラジコン用ニッカド電池・ニッケル水素電池充電用に購入しました。(キット価格1300円、送料共計2300円)
タミヤ製の電池付属充電器では、7.2V 1300mAhで4〜5時間、1700mAhで7〜8時間と時間がかかり、切り忘れると過充電で電池を痛める可能性があり、ニッケル水素電池にも対応していないので、製作することにしました。
−Δ制御 超急速充電器キット
キットには−Δ充電コントローラ IC MAX713とプリント基板、Tr、抵抗、コンデンサ、放熱器等が入っていました。
電源や電線、コネクタ、ケースは別に用意しなければなりません。私は手持ちジャンクのアルミケースとノートパソコンのACアダプタを利用しました。
<充電器キットの仕様>
適合電池 |
ニッカド電池、ニッケル水素電池 |
充電セル数 |
6セル(7.2V)または8セル(9.6V) |
充電制御方法 |
−Δ制御による急速充電自動停止 内蔵タイマーによる急速充電強制停止 急速充電停止後はトリクル充電に移行 |
充電電流 |
急速充電モード 約830mA トリクル充電モード 約20mA |
充電時間 |
ニッカド電池 約60分(700mAh) ニッケル水素電池 約90分(1100mAh) |
使用する電源 |
DC12〜15V 2A程度の電源(非安定) |
キット標準の充電電流830mAはラジコン用電池1300mAh〜3600mAhの容量には少ないので、付属のパワートランジスタとダイオードが2Aクラスなので半分の充電電流1Aとしました。(タミヤ充電器 360mA)
内蔵タイマーは22分〜264分(8段階)になっており、最大の264分でニッケル水素電池3600mAhが充電できそうです。
私の充電器は7.2V専用、内蔵タイマー132分(ニッカド電池用)と264分(ニッケル水素電池用)の切り替えスイッチ付としました。
製作は部品点数も少なく簡単です。充電電圧とタイマー時間はジャンパー設定になるので、IC MAX713の規格表を見て自分の必要な設定を選んで配線しなければなりません。
充電電流はバッテリーに直列に入れた抵抗値を変化させて行います。標準は0.3Ω(830mA)となっており、抵抗両端の電圧が0.25Vになるだけの電流が流れます。私はキット付属の0.3Ωと1Ωを並列にして0.23Ω(1.08A)としました。
急速充電器内部
ケース後ろにACアダプタ用コネクタ、カーバッテリ用コネクタとフューズ、パイロットランプを付け、前面にタミヤバッテリー用コネクタとタイマー時間切り替えスイッチ、充電表示ランプを付けています。
ACアダプタと急速充電器、バッテリー
ACアダプタは14V 1.2AのPC-9801NSR用を使用しています。秋月電子の12V 1Aも試して見ましたが充電制御が正常に動作しませんでした。
<使用しての感想>
ニッカド電池もニッケル水素電池も−Δ制御による急速充電自動停止がミス無く動作しています。
充電時間はニッカド電池7.2V 1700mAhで約2時間、ニッケル水素電池7.2V 3600mAhで約4時間程度で、電源切り忘れの心配がないのは安心です。
電動ラジコンカー用バッテリーはハイパワーを得るには、4〜5Aの充電電流が良いようなので、キット標準仕様ではラジコンマニア向けには不足です。
IC MAX713はパワートランジスタやダイオードを交換して大容量化やサーミスタを使用して温度による充電制御が可能なので、発展性はありそうです。
−Δ制御は電源が安定していないと自動停止ミスが起こるので、十分容量のあるスイッチング方式ACアダプターを使用する必要があると思います。
<トランジスタ技術付録マイコン基板>2004/07/04
トランジスタ技術2004年4月号の付録にマイコン基板が付き、面白そうなので買いました。
16ビットマイコン H8/3694Fの基板とマイコン入門の記事とプログラミングソフトCD付きで、マイコンの学習ができそうなので欲しくなりました。
マイコン基板だけでは使えないので、シリアルインターフェイスとキャラクタディスプレイ等を組み込んだ実験用基板を製作しました。部品は広島の松本無線パーツとデオデオパーツ館で全てそろいました。
マイコン入門記事のLEDの点滅と電子温度計までが実験できる基板にしました。記事は回路図だけなので、配線ミスは多くなりました。
実験基板の配線状況
キャラクタディスプレイの配線は複雑で2カ所間違え、バックライトの接続方法も勘違いして大電流を流してレギュレーターが高熱になっていました。
RS232Cの配線もアースを接続し忘れて、通信できずに悩みました。記事に実体配線図をつけて欲しかったです。
完成したマイコン基板
製作はやや難しく感じましたが、CPUやROM、RAM、ADコンバーター、多数の入出力ポートが1チップに納められたマイコンのすばらしさと可能性を感じました。
<1.5V電池白色LED投光キット>2004/05/02
秋月電子通商の高輝度白色LEDランプキットはLEDが大好きなので買いました。(購入価格980円)
CMOSタイマーIC LMC555を使用した高周波パルス昇圧DC-ACコンバータ回路にて電池1本で点灯可能と省エネルギーです。
スイッチ付単3電池2本用電池ボックスをうまく利用して安価に作られ、製作も簡単で良いキットだと思います。
電池ケースのフタを開けて点灯した状態
既製品電池ボックスを利用した制約で、LED部分が飛び出てしまうのがやや残念です。
<使用しての感想>
明るさは暗いのですが手元を見ると白色光で見やすく、車のキーライトや耳垢取りなど手元照明に利用するには良いと思います。
<FMステレオトランスミッタキット>2004/05/02
ステレオワイヤレスマイクやウォークマン等のイヤホン出力をFMラジオに送信できるのが面白そうなので買いました。
広島の松本無線パーツで購入しました。秋月電子通商の製品と思います。(購入価格1500円)
キットは透明のプラケースに部品が入っており、プラケースに組み込みました。
配線コード、ピンプラグ、取付けビスは付属していないので別に用意しなければなりません。
完成したFMステレオトランスミッタキット
スイッチも付いていないので利用しないときは電池をはずします。
部品点数が多くケースの加工も必要なので製作は2時間ぐらいかかりました。
<使用しての感想>
マイクは音をうまく拾えずモゴモゴした感じで不満です。
イヤホン出力では右チャンネルにノイズが乗って、左チャンネルしか使えません。
イヤホン出力の音質は良いので、右チャンネルのノイズの原因を解決したいと思っています。