パソコン用DACとアンプの製作

ラジオ技術1989年2月号から4月号の別府俊幸氏のデジタルプロセッサ製作記事を読み、自分も製作したくなって作ったものです。

1993年3月号のSIDEWINDERで山崎邦彦氏が発表された4パラDAC方式に94年ごろ変更しました。PCM56Pのデータ信号を1/4ずつシフトレジスタでシフトして4パラDACに入力すると、4fs16ビットデータが16fs18ビットデータになるというもので、音質は確かに向上しました。CDプレイヤー内蔵のDAコンバーターでは音楽の中にキンキンしたノイズ感を少し感じていたのだが、この改造でマイルドで聞きやすい音になったと思います。

<改造のきっかけ>

SPDIFデジタル出力で外付DAコンバーターを使うと音質が向上するのではと考え、1998年7月にサウンドブラスターAWE64GOLDを買ってしばらく、プリメインアンプにDAコンバーターを接続して使用していたのを、パソコン用に使いやすくできないかと考え、アンプと一体化したDAコンバーターというコンセプトで改造にかかりました。

<仕様>

ケースは鈴蘭堂のCL10ALを使っています。元々別電源にして電源部にスイッチを付けて使用していましたが結局使い難いので、電源内蔵式に変えてスイッチ連動のサービスコンセントを付けて、パソコン全体のメインスイッチとして使用できるようにしました。

電源部はデジタル、アナログ部とIVコンバーターを3トランスで分けて供給しています。

AWE64GOLDには出力にパルストランス等付いていないようなのでSPDIFデジタル入力に新たにパルストランスを付けました。小型のトロイダルコアにテフロン被覆電線を10回程度巻いて自作しました。

AWE64GOLDはCD再生等のアナログ入力はデジタル出力できないという制限があったので、アナログ入力とデジタル入力の2回路のセレクターを付けました。

ボリュームコントロールは信頼性重視で6段階のロータリースイッチによる、抵抗切り替え式アッテネーターにしました。パソコン側でも音量はコントロールできるので十分と思います。

 

 内部をもっと見たい(内部詳細写真)

金田式、バッテリーパワーアンプは1988年頃製作したもので、ローコストに製作できるのでパソコン用としては良いと思う。音質は良いのだが電池交換の手間と費用がわずらわしく、使わなくなっていたものをケースと外付けAC電源を新しく製作して、リニューアルしました。

電池で使用していた頃、出力段エミッター抵抗無しでトランジスター2SD188/2SA627を焼損していたので、0.22Ωにしていたのを、より安定させるためエミッター抵抗0.47Ωに変更した。トランジスターに放熱器を付けていない場合、熱暴走しやすいので、音楽をガンガン鳴らしてトランジスターが温まった状態でアイドリング電流が10から15mA程度と少なめにするのが良いと思います。

DAコンバーターの信号は抵抗式アッテネーターからバッファーなしで出力されているので、ケーブルが長くならないよう、このアンプはDAコンバーターの上に置いて使っています。

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