私の工作方法(オーディオアンプ編)     2000/06/05更新

参考資料

私の電子工作の知識はMJ無線と実験やラジオ技術などの月刊誌を中心に得ています。

誠文堂新光社の出版しているアンプ製作集なども参考にしています。窪田登司 著 「やさしく作れるスーパーアンプ FETアンプ製作集」をおすすめします。

アンプ製作順序

  1. 回路設計

MJ無線と実験などの製作記事を参考にしていますが、そのままで自分の希望を100%満足できるものは無いと考えています。作者によって考え方も色々なので、自分の考えも入れて、4mm方眼の大学ノートに回路をスケッチしながら設計しています。気が向いたとき1時間程度考える感じで、だいたい23ヶ月から数年かけています。

  1. 部品調達

主な部品(パワーTR・ケース等)は設計の前に欲しくて買っています。抵抗・コンデンサーなど定数計算が必要なものは設計が終了してから買っています。

購入先はオーディオ部品については、MJ無線と実験の広告による通販を利用しています。しかし通販ですべての部品をそろえるのは難しいので、細かいパーツは広島に出かけたとき購入しています。

電子部品は松本無線パーツ(株)広島店に買いに行きます。、急ぐときは近所にある岩国店に行っています。

自作パソコンパーツはソフマップ広島店、デオデオ本店、DOSVパラダイス広島店などで買っています。

  1. プリント基板の設計

私はすべてユニバーサル基板を使用しています。一度だけプリント基板を作りましたが手間が結構かかったので以後止めました。一台だけ作るならユニバーサル基板のほうが早いし、改造や調整も自由度が高いのでお勧めします。

設計は部品を購入したら大きさを合わせながら、4mm方眼の大学ノートにパターンを書いていきます。基板の周囲に数字とアルファベットが縦横に書いてあるので書いてある方から見た状態で書いて、抵抗やトランジスターの電極等を記入しておきます。 

 IVコンバーター回路図、配線図

  1. ケースの加工

フロントパネルや真空管アンプの穴あけは原寸で図面を書いてその上にツマミ等おいて配置を決めています。ケース内部はトランスや基板等を直接置いて、マジックで印を付けて、割とアバウトに穴あけをしています。ケースの穴あけにはハンドドリルを使用しています。電動ドリルより細かい手加減が出来るので良いと思います。穴を広げるのにはシャーシーリーマーを使い、真空管の穴などはシャーシーパンチ、トランスの穴など四角いものはハンドニブラーを使いヤスリで仕上げています。

ケースの加工は新聞紙の上に厚手の広告を敷いて行っています。金属くずの処分は広告の上に少したまってきたら、その都度金属くず入れ(お菓子の空き缶)に入れては又加工に移るというようにやっています。ハンダのくずや配線材のくずも全部直径14cm程のお菓子の空き缶に入れていますが、何年もためて底に1mmぐらいのもので、加工で出る金属くずは集めると少ないものです。

 シャーシ工作道具

  1. 配線作業

まずプリント基板から配線します。ノートの配線図を見ながら部品を取り付け、金田式アンプの配線方式である、モガミ2497素線による7本撚り線と19本撚り線を使用して配線していきます。

次に本体の電源部を配線して電圧をチェックします。それから本体に基板を取り付け、電源ラインを接続して基板の電圧が設計の通りになっているかチェックします。正常なら信号ラインを接続して各部の電圧を再びチェックします。

  1. 調整作業

私の場合オフセット電圧やアイドリング電流を調整したら、とりあえず音を出してみます。音を聞いて異常が無かったら測定機(オーディオアナライザー、オシロスコープ)で動作をチェックしています。

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